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myoko.jpg  ←~生命地域~妙高高原♪

ともし火 [詩と文学♪]


あの家の明かりが 窓から見えるとね
ぼろぼろの心のかけらたちが 集合するような感じがするんだ
それはね 真っ暗な川の向こうの一軒の家の
うすぼんやりした灯りなんだけど
         
僕みたいな旅人は 一晩の宿の灯りに 励まされる
どんな人が住んでいるのか 本当にただ ありがたくて
こんな暗がりにいることも 寒いことも 孤独なことも 忘れられる
                          
だから僕も たとえどんなに疲れきったぼくであっても
夜遅くまで 灯りをともしていたいんだ 知らない誰かのために
息を潜めて 泣いていた晩に見た あの家の明かりのように
      
草木も眠る深い夜 誰もがみな 通る道じゃない そんな場所にも
燃やし続けていたい 粗末な焚き火一つ 燃え尽きるまで蒼く赤く
ぱちぱちと薪がはぜて 夜の終わりが来るまで          

ありがとう 誰かは知らない君の家の その窓の明かり
いつも夜半まで 美しく光っている黄金の灯りよ 
今夜は 寝ないで見ているよ 明日は故郷へ帰るんだ
もし寝てしまったら 草枕 頬に風をあてて 起こしてくれよ


2008-01-27 01:15  nice!(0)  コメント(0) 
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