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満月の夜の冒険5.お風呂場 [短編童話 満月の夜の冒険]

五 お風呂場
ほんとうは、外に出たいのに、なにかのひょうしに家におじゃまして、出られなくなってしまった生き物もいます。
(広いわ。ここは、どこなのかしら。だんなさんに、連絡しなくては。)
むしのおくさんは、テレパシーで、だんなさんに呼びかけようと、しょっかくを、動かしました。すると、むしのだんなさんから、信号が送られてきました。
(だいじょうぶですか? 今どこにいますか?)
(わからないのです。たぶん、おやしきの中のどこかにいます。)
(こちらは、マリーゴールドのお花のところにいます。空には満月が出ていますから、テレパシーを使って、居場所を確かめ合いましょう。)
むしのだんなさんは、テレパシーで、奥さんのいどころを、探し当てることができました。会えたのは、二日ぶりでした。
(つかれたでしょう。)
(いいえ、ちっとも。)
外では、秋のむしたちが、むしの夫婦に、応援歌をうたっています。
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(すこし、休んでから、ぼくたちの家へ帰りましょう。人間に見つからないうちに。)
(そう、しま、しょう、か。)
むしのだんなさんとおくさんは、秋のむしたちの歌を聞きながら、すこし眠ることにしました。


2024-01-28 18:27  nice!(0)  コメント(0) 
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