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短篇小説 W 別天地へ行け
満月の夜の冒険10.玄関でお見送り [短編童話 満月の夜の冒険]
十 玄関でお見送り
すずかちゃんは、両親をお見送りするため、玄関の外へ出ました。
「おるすばんを頼むわね。」
お母さんが、車の助手席に乗り込もうとした時、花だんを見て、なにかを思い出したように戻ってきました。
「いっけない。バタバタして、お花の水やりをするの、すっかり忘れていた。」
「一昨日、雨が降ったし、だいじょうぶじゃない?」
「植木鉢のお花にだけ、お水をあげちゃうわ。」
お母さんが、あわてて、じょうろを取ってきました。
「あとでいいだろう。お母さん、もう行かないと。」
お父さんが、腕時計を見ながら、お母さんを急かしています。
「あとは、わたしがやっておくよ。」
すずかちゃんが、声をかけると、お母さんが、じょうろに半分だけ水を入れた状態で、すずかちゃんの近くに置きました。
「おねがいね、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
2024-02-01 19:33
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