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短篇小説 W 別天地へ行け
お話の練習 50 [照山小6年3組 ももシリーズ♪]
50
一方、松平くんは、浜口くんがゆうこちゃんのことを好きだと言っていたことを、思い出したのでした。
格好悪いところを見られて、宣伝されるのは嫌だろうから、友達であるももにも、その姿を見せるわけにはいかないと思いました。
それに、女の子から同情を受けるなんて、最悪です。
男は、強く格好よくありたいものです。
「松平くん、浜口くんのことが心配でしょ?あたしだって、気持ちはおんなじだよ。このまま家に帰ったって、帰った気がしないもん」
「うーん、でも・・・」
さらに言えば本当は、ももが女の子だから、あまり夜遅くまで、巻き込みたくなかったのでした。
そんなことは、言いませんでしたけども。
すると、さっきの男の人が数人の大人を連れて、こちらへやって来ました。
聞けば、救急車を呼んだとのことでした。
「君、場所わかるね。案内して」
「はい」
そうして、浜口くんは無事に救急車に乗せられて、県立病院へ搬送されていきました。
松平くんも、病院で、一緒に診察を受けることになりました。
松平くんは、すり傷だけ治療してもらい、診察室から出てきましが、浜口くんは、足にひびが入っていたため、しばらく入院することになってしまいました。
ご両親がかけつけてきて、浜口くんをしかりつけたり、ほっとした表情で話したりしていました。
ももは、病院までついていき、そこからお迎えを呼びました。
時刻は、まもなく19時になるところでした。
2007-12-10 01:30
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