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関口知宏さんの中国鉄道大紀行♪秋編10/14瀋陽からの生中継 [人生の旅人関口知宏さん★]

瀋陽は大都会!

関口さんには、都会の風景が似合うことを、ながらく忘れていました。
今日の中継は、瀋陽からの放送でした。
瀋陽では、高層ビルの建築ラッシュが続いていて、東西南北、工事現場が見えない場所はないんですって。
それにしても、一週間のお休みは、あっという間だったそうです。
ちょっと風邪気味なのか、関口さん、声が本調子じゃないようでした。大丈夫でしょうか。
いつものように陳さんを探すと、高校生くらいの2人の少女とお話しされていました。
可愛い少女達のおしゃれ代は300元。日本円では、五千円くらいだそうです。
少しでも安く可愛くしたい乙女心は、日本の女の子とおんなじですね。
                          
清の時代の宮廷料理の店へ足を運びました。
大輪のバラの花をあしらった、まるで舞台衣装さながらの服の給仕さんが、ちょっとづつお料理を運んでくれます。関口さんは、がっつり食べることを期待していたようで、俺には向いてないかもなんてぽつり。
それが、だんだん料理のボリュームとスピードがアップしてくるではありませんか!
冷菜の盛り合わせやお肉、スープなど盛りだくさんに、どんどん出てきます。
皇帝の食卓は100品以上並んだといいますから、これはお腹いっぱいになりますよね。
関口さん、かなり美味しくて満腹になったのじゃないかしら。

楽器屋さんを見つけて訪ねました。
竹笛を見せてもらい、
関口さんが吹いてみると、音はなるのですが、中国の独特の音色が出ません。
そこで、竹笛の先生に、演奏法を教えてもらうことになりました。
変わっていることには、竹笛には不思議な孔が開いており、その周辺ににんにくを塗って薄紙で膜をはって吹くと、音が震えて、いい音色になるのだそうです。
関口さん、にんにくを塗られたあの竹笛・・・びっくりして、その後、購入されたのかな?
                                         
万里の長城を眺めながら、電車に乗ります。
途中では、電車の中で、中国語でお話も。
関口さん、まるで違和感なく座ってらっしゃいました。

ロープウェーで上へあがること、1000m。
万里の長城へ到着しました。

「万里の長城、幅は、そんなでもない。こんな幅なのに、宇宙から見えるの?」

幅は、関口さんの歩数にして3歩。
ほんとに狭いんですね。ところが、全長6000キロ以上にも及ぶという、気の遠くなるような道です。
長城からの帰りは滑り台で降りていきます。
1600m5分間、滑り続けるのですって。
カメラマンの方が必死に撮影されたであろう、関口さんが滑っていく後姿が、映りました。
ほんとに!お疲れ様です!
                                
また車内です。タバコの葉っぱを持っている人にお話を聞きます。
すると、どこからかおじいさんがやってきて、新聞紙の切れ端で手作りのタバコを作ってくれるのでした。
必ずと言っていいくらいこの旅は、どこへ行ってもヘルパーさんが登場することに、関口さん驚いていました。

夕方、街を歩き、天安門広場へ来ました。
ところが、人が多すぎて、天安門へ近づけませんでした。広くて人の多い国、中国!
北京の繁華街のアーケードにて。
天井に張り巡らされている液晶の映像をながめる、関口さん。
プラネタリウムを天井に映して走る電車が日本にもありますよね。あれと同じようなものを、中華風にした、そんな雰囲気に見えました。
                          
北京からは、電車でモンゴルのウランバートルまでいけるようです。
隣のレールにそんな電車が停まっていましたよ。
電車の通路を挟んだ向かい合わせの席で、学生とご夫婦が会話を楽しんでいました。
その様子を見て関口さんが、第三者的に客観的に、低い声でつぶやきます。

「列車の中で知り合った人達が、こんなにいい感じになっちゃうんだなぁ。しかも全然世代が違う

秦皇島の老龍頭は海に面した場所にあり、波打ち際にはボートがいっぱい。
ボートに乗って沖へ出れば、万里の長城の先端がよく見えるというのでした。
さっそく、ボートに乗ってみました。
すると、いきなりエンジン全開に!

「わーっ、いててて、早ぇー、もの凄い早ぇー、これジェットコースターより面白いかも。ひえーあててててて」

関口さん、大大大興奮です!!/
大波に揺れるボートから降りるとき、一応船着場として何十センチかの板がありましたが、そこに降りるのは至難の業。
「俺の肩につかまって!」
ガイドの男の方が荒々しくも親切でした。

万里の長城も崩れている場所がありました。
その場所は、草花が生い茂り、その草花を羊たちが食んでいるのでした。

「花なんか、咲いちゃってさー」

草花に手を触れながら、関口さんは、なにか思いめぐらしているようでした。

郊外に足を伸ばすと、「緑の長城」とよばれる砂漠化対策のために植林事業を行っている土地がありました。
ポプラ並木が4500キロにも亘って植えられているのです。

「すげえ長ぇ・・、果てしなく・・・」

農園の農主に話を聞くと、10年前はこの辺り全部が砂地だったのを、花や木をたくさん植えて緑化したのだそうです。ただ元々、水の乏しい土地柄で、今も、二日に一回の水遣りがかかせないそうです。
地下水を汲んで、水遣りをしているのだとか。
ポプラの木の伸びた枝を切る、お手伝いをしました。
枝にも切り方があり、下に伸びた枝を切ることによって、枝が横に張り、日陰が大きくなっていくのだそうです。

電車で、音楽プレーヤーを持っている男の人達がいました。
お話に花が咲き、関口さんの役者魂が解き放たれます!

「(前口上)~関口知宏が歌います、北国の春!し~らかば~あおぞ~ら♪」
車内で大注目を浴び、大拍手をもらいます。
中国人の人のあっけらかんとした感じをすっかり、身につけられましたね!
最後は、「おはずかしい」←と中国語で。

漢の時代に立てられたお寺の跡地で、歴史のある仏塔を探します。
丸い頭の塔を発見!
ところが、それはただの水道の塔でした。
今は使われていない、という意味では古いのですが・・・。
古いものか新しいものかわかりにくい、それが中国?
別の場所に、遼の時代の古い仏塔がありました。古い仏塔で残されていたのはそれただ一つだけでした。
そういえば、倒れている礎石もありました。

生中継に戻り、瀋陽駅です。
瀋陽駅は、1910年に日本が満州国建国の折、インフラの整備の為に建てたそうです。
その頃の、旧満州鉄道時代の駅舎も、残っていました。
陳さんのお話によれば、
「そういった建物は、歴史的、芸術的建造物として、遼寧省が保存していくと決めた」のだそうです。

そういうお話の中で、関口さんは、日本が作ったものが芸術的だからよかったとかそういうことじゃないと思ったそうです。
作ったということには、壊したということが、セットになっていると思ったそうです。

「これが(いかにも)万里の長城ってところと、壊れちゃった万里の長城がある。
緑の長城も、自然を壊してしまうと、高気圧を作ることになる。すると雨を呼べなくなる。
作ると壊すということの不思議な関係。これからは、作る・壊すが入り乱れる旅になっていくと思います」

旅はまだまだ続きます。



2007-10-14 19:12  nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

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