←~生命地域~妙高高原♪
短篇小説 W 別天地へ行け
安心にもいろいろある [心系?の話]
寄って来る人を避けるように
自分の周りにバリケードを張り巡らして
一人の世界で安心していた日々
バリケードは時々外していたけど
大体はもう面倒くさくなっちゃって
そのまま放置していたんだ
でも
このままじゃいけないと思って
すこし隙間をつくったの
そうしたらその隙間からすっと
わたしの気持ちにギアを入れた人がいた
その人は北風と太陽の話みたいに
明るく笑いながら気持ちを解きほぐしていく
そんな感じの人だからにくめない
人に好かれたくないとか
面倒だとか思っていたのは
あの人に巡り逢っていなかったせいかも
今はまだエゴと怠慢に心を揺り戻されて
バリケードを増強したくなることがある
でもそうして心を閉じていたって
何一ついいことなんて起きないって知ってる
今更だけど…
一人で寂しい想いをしていたとしても
重要な人との出逢いで
気持ちは変化するものだとわかった
一人きりでいても安心できるし
二人ならもっと安心できる
なんだろうこの安心感は
テクニックかな…真心かな…
そんなふうに感じて
翻弄されてみるのも悪くない気がする
2016-02-05 03:41
nice!(4)
コメント(0)
共通テーマ:趣味・カルチャー
共通テーマ:趣味・カルチャー
コメント 0