真昼のk.モーリー君② [K.モーリー君♪]
朝がきました。
じつは、私は、昨夜のコウモリが、まだ部屋のどこかにいるような気がしていました。
もしも、部屋のどこかに隠れているとしたら、一匹だけで脱出することは不可能ですし、
下手をすればしんでしまうでしょう。
南東に窓があるこの部屋は、日中はとても暑くなり、凄くまぶしくて・・・。
それに、コウモリがもしいたら、昨日から何も食べていないに違いありません。
お腹も減ってるんじゃないかなぁと。
私は、部屋のカーテンのあたりを重点的に、見て回りましたが、コウモリはいませんでした。
そこで、ふと思い出します。
確か昔、コウモリのことを詠んだカルタの句があり、
イラストには、コウモリがぶら下がっている絵が描かれていたことを・・・。
カルタの句には、こう書かれていました。
『昼は 逆さで ねています』
「逆さ・・・かぁ、もしかして、逆方向から見たら見つかるかも・・・?」
そう思った私は、となりの部屋からベランダに出て、
外側から寝室のサッシを、そーっと開けて、カーテンのヒダをゆっくり点検すると・・・いました、いました!!!
コウモリ君は、カーテンのヒダの暗がりに、じっとひっついていたのです。
「失礼しましたァ・・・」
ちょっと感心したと同時に気の毒になった私は、カーテンのヒダを元に戻し、その時は、見なかったことにしてその場を離れました。
コウモリ君は、たぶん寝ているのだろうし、今は邪魔しちゃいけないと思ったので・・・。
夕暮れになった頃、逃がすのがベストかなと判断したのですよ。
ところがですね、コウモリ君は、人間の思いなんて知る由もなく、
夕方になると、また、忽然と姿を消してしまうのですよ・・・!!!
どうやら、コウモリ君は、わたしに、見られたこと、ちゃんとわかっていたみたいです(゜o゜)
どきどきしただろうね・・・とって食われると思ったか(;O;)
共通テーマ:趣味・カルチャー
コメント 0