くわちゃんの大脱走劇♪ [くわちゃん♪]
くわちゃんがいなくなって、3日目の夜。
がさがさっ ばたたたっ
大体、夜9時頃になると、音がするのです。
やっぱり、どこかにいるんだよね。
ひとりで探すのは怖いので、兄に手伝ってもらって探したら・・・
いたいた! 障子戸の裏の窓の桟のところにいましたよ^^;
障子戸は閉まっていて、隙間も無いはずなのに、どうやって・・・?
謎は深まるばかりです。
それから、逃げないようにと、ケースのふたを換気扇カバーでよく使うフィルターで覆って、
太い輪ゴムで留めて、その上に新聞紙を載せました。
これなら、出られないでしょう。
その夜・・・
ケース内で何かをかじかじする音はしていたものの、
やはり外には出られなかった様子のくわちゃんは、朝になると、ゼリーを食べていました。
やっぱりね、そうなるよね、もう冒険は終わりと、安心していたのもつかの間・・・
次の日・・・夜が明けてみると・・・
「くわちゃん?」
またいないのです。
でも、不思議。
ケースの中は、昨日と同じ密室状態のはずなのに。
どうやって逃げたの!?
フィルターだって、どこも外れていないし、逃げられないはずなのに!?
・・・ん?
「あいつ、意外と頭いいぞ」
思わずつぶやいてしまいました。
だってですね、よく見れば、フィルターに1センチメートル程の穴が開けてあるのです。
フィルターに穴を開けて、出て行ったみたいなのです。
ということは・・・障子戸の裏にいた時も、もしかして・・・?
私は、障子を注意深く観察しようと思い、手を伸ばしました。
そしたら、バランスを崩して、手が滑り、
びりっ
障子紙が、破けてしまったのです。
その時、わかりました。
くわちゃんも、障子を破いて外に出たんじゃないかなって。
そうして、観察したら、確かに、二つ穴が開けてありました。
くわで開けたに違いないです^^;
今となっては、大きく障子戸を破ってしまったのは私だから、何も言えないけど・・・。
(虫の気持ちになってみれば・・・)
くわちゃんが何を考えてるかなんて、わかるわけない。
それはわかっているのだけれど。
やっぱり、見つからなくて、兄に一緒に探してもらったら、なんと1瞬で、見つけたから凄い。
「ここに、いる」
指差したのは、カーテンレールの上。
「偉そうにしてるな」
いい場所をキープして嬉しそうなくわちゃん。
何日か前まで、障子の裏で出られなくなって、助けを呼んでいたくせにね(笑)。
くわちゃんには悪いけどね。
これ以上、脱走されても、困るから。
ふたの上に雑誌を3冊載せて、出られないようにする代わりに、
ケースの中で、楽しめるように工夫をしました。
自分がクワガタになったつもりでね^^;;
・・・って、そんなことしていたら、自分もいつか虫になってしまうんじゃないだろうか?
いいえ、なりませんよ~!というか、なりたくないし!
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