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短篇小説 W 別天地へ行け
不信の城の王子様 [お話のかけら(練習中♪)]
近づいてはだめ
不信の王子様の住むお城には
塔の上まで 黒い雲が渦巻いている
話しかけないで 彼には
言葉をかわすたびに
心が 真っ黒になってしまうから
心の中の大事なもの
美しいものが失われていくよ
誰にもわからないくらいに
すこしづつ すこしづつ 煙になって
強い不信の力が
信じる気持ちを
正体のつかめない黒い煙に変えている
誰にも信じてもらえない
不信の城から
彼をとりまくすべてに
悪意が 漂っている
わたしは 近づきたくない
そばによると 悪鬼がとりつくから
わたしのこころにも
なのに
わたしは 近づいてしまう
不信の城に住む彼のこころの
すぐ近くに いつもいる
2008-07-11 23:52
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