憧れのギルバート [お話のかけら(練習中♪)]
「あたしね、ギルバートが、永遠の憧れなの」
「誰それ?」
「赤毛のアンのギルバートよ。アンが、石板で頭を叩いちゃった男の子」
「あぁ、それか、知ってるよ。確か、主人公のアンの赤毛を、からかった男子だろ。
そんな口の悪いやつがいいの?」
「それは、子供のころの話だもん。赤毛のアンはね、その後も話が続いて行くの。
『アンの青春』『アンの愛情』、それから2人が結婚した後の話もあるのよ」
「へー、知らなかった」
「ギルバートはね、すごく素敵な青年になるのよ。そして、アンだけに一途な愛を捧げるの。
『アンの愛情』では、2人の大学時代が描かれているの。
ギルバートは、アンを愛しているのに、アンは、彼との友情を壊したくない一心で、愛を受け入れようとしないのよ。
それから、アンには理想の彼が現れて・・・。
ギルバートは、アンの気持ちのゆくえを気にしながら、友情を大事にしつつ大学生活を送るんだけど、
その間も、ずっと、絶望しながらも、
アンが自分を愛してくれることはないものかと思っているの。
アンとギルバートは、誰が見てもお似合いなのに、
アンが愛に未熟なために、ギルバートのことを友達以上には考えられないの。
そんなある時、ギルバートが、病気になってしまったの。
彼が、もし死んでしまったらと考えたとき、アンは、やっと自分もギルバートを愛していたことに気がつくの。
なんかね、アンとギルバートの心がひとつになった時は、あたしも、感動よ。
嬉しくて。ギルバートみたいな人、どこかにいないかなぁ」
「ふーん。ギルバートみたいなやつ、ごろごろいそう。俺は、全然いいと思わないや。
そんな男のどこがいいのか!
女に好かれようとするとこが、絶対に気持ち悪い。そんなに好きなら、惚れさせてみろって!」
「じゃあ、どうするの?具体的に言ってみて」
「それは、き、企業秘密」
「純愛に憧れる夢見る女の子の気持ちを、少しは理解してよねっ、もう」
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気持に企業秘密があるって知りませんでした。
by lamer (2008-07-04 15:26)
個人経営ですね♪
by イマイ アオ (2008-07-09 17:28)