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短篇小説 W 別天地へ行け
別天地へ行け 24 [乃亜シリーズ♪(混沌的原案)]
24
『闇』は、まだ続いていた。
逃げたのもつかの間、またしても、すぐ近くに人の気配がする。いまもし襲われたら、疲労感が強くて、振りほどく力なんてないというのに。
「ここから先は、行っちゃだめだよ」
まだ少年のように細い声がして、私は、驚いた。
「あなた、子供?」
「こっちだよ、こっちへ来て!」
声の主は、そういうと、いきなり私の手をひいて、歩きはじめた。
相手には、私の姿が見えるらしい。信用していいものかどうか。もしかしたら、迷子なんじゃなかろうか。
でも私は、その子のちいさな手が私の手を握って来るのに、とてつもない安心感を覚えていた。
『闇』の中の独り歩きの恐ろしさからくる感情は、自分でも思いもよらない。
2008-06-23 17:10
nice!(1)
コメント(2)
こんにちは、アオさん。
「山のあなた・・・徳市の恋」を見てきました。
by lamer (2008-06-24 12:10)
こんにちは♪地下世界は、『満月』から『闇』へ移り変わりました。『闇」の中で、乃亜は、恐ろしい思いをするのですが・・・。
「山のあなた~徳市の恋」は、
「見えない目で、あなたを見つめていた。」がキャッチフレーズなんですね。
闇の中の純愛。私も観に行ってきまーす!
by イマイ アオ (2008-06-25 11:58)