ももシリーズ 68 [照山小6年3組 ももシリーズ♪]
68
「6年3組~!集合~~」
グラウンドの隅で、先生がみんなを呼びました。
「集合だって」
「行こう」
ももとゆうこちゃんが手をつないで駆けつけると、みんながサツマイモの周りに集っていました。
「やったぁ!今年もやっぱ、焼きいもやるんだね」
みんなが揃うと、若山先生が言いました。
「よし!みんないいかな。サツマイモを選んだら、このアルミホイルで包んで、マジックで名前を書いてください」
「は~い」
「私、ちいさいのがいい」
ゆうこちゃんが言うと、先生が言いました。
「おっ?殊勝な心がけだね。先生は、大きいいもがいいなあ」
「先生は、太るから、だめ!」
クラスの女子達は、先生の腕を押さえて動けなくしました。
「これは、君たち、協力的ですね!」
「冗談ですよ~。はい、先生、一番おっきいおいもネ」
サツマイモがホイルに包まれました。クラス分のそれを地面に置いて土と落ち葉をかぶせて、火をつけました。おいもが焼けるまでしばらくかかりそうです。
「よーし!そうしたら、みんなで残りの時間は、用務員さんのお手伝いをしましょうか。いもが焼けるのは、6時間目が終わる頃だから、まるまる一時間は、用務員さんに火の番をしてもらうことになります。じゃあ、級長くん、用務員さんにお願いの音頭をとってください」
級長の松平くんが、はいと返事をしました。
「じゃあ、ぼくと誰か一緒に、用務員室に来てくれる人」
すると、珍しくゆうこちゃんが、手を上げました。
「倉沢?」
「私、用務員のおじさんってなんだか可愛くて、好きなの」
ゆうこちゃんは、ももに笑顔を見せて、松平くんと一緒に校舎のほうへ歩いていきました。
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焼き芋いいですね。食べたいですね。
by (2008-02-24 19:22)
たまに食べてくださいネ♪
by 今井愛魚 (2008-02-25 00:41)