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影の夢 [詩と文学♪]


ずっとずっと世間からかけ離れた場所を夢見ていてある日夢がかない
昼目覚めたとき 木々のシルエットに囲まれた切株の上に座っていた

わたしはただの影になり 空気のように音もなく存在していればよく
何時間でも永久にでも 好きなだけ考え事をして過ごしていればよく

誰にもわずらわされずに ただ歩いたり眠ったりしてうつろな毎日で
誰でもない解き放たれた ただの影のわたしは 孤独で幸せだった

突然 平安だったわたしの世界に悲しげな少女が駆け抜けていった
少女はわたしの名前を泣きながら呼んでいた もう姿などないのに

人を求めるより ひとりでさみしさを信じるほうを選んだわたしなのに
呼ばないでとそう声に出したけれど その声は自分の耳に届かない

ああこうやって 人は滅んでいくのかも知れないと考えたそのときに
わたしは願った 助けて・・・助けて・・人は影のみでは生きられない

その思いは一度に押し寄せてきて波のように怒涛のうねりとなって
影を飲み込み 光と希望の世界の内にわたしは 現実に目覚めた

まだ時折 夢の中でわたしの影をみることがある 遠くでゆれている
微笑むとそばに来ていつまでも寄り添って離れない さみしがりやだ


2008-02-17 11:03  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

寂しがりや。うん。私も、でもそれが自分の世界だから・・・。
by (2008-02-17 16:19) 

今井愛魚

自分の世界をネットで公開しつつ、共有していきましょう~ほんとに凄いなーこの時代。
by 今井愛魚 (2008-02-18 00:16) 

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