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短篇小説 W 別天地へ行け
金魚問答 後編 [さらさちゃん♪水想録]
「ただいまー!ごめんね、すぐごはんあげるからね」
みーちゃんが、温泉旅行から帰ってきました。
そして、おみやげの箱やかばんを椅子の上に置き、急いでえさの袋を手にしました。
「ごは~ん、ごは~ん、ごは~ん、ごは~ん、ごはんをゲーット♪」
金魚のさらさちゃんは、なにかの替え歌を口ずさみながら、右に左に泳いでいます。
みーちゃんは、天井のふたを開けて、上からのぞきこみました。
「じゃぁ、いくよ~」
「はやく、はやく」
みーちゃんは、一粒ずつ、えさを落としていきます。
「ほれ!さらさちゃん」
「アイ」
「もうひとつ!」
「アイッ」
「調子出てきたね~、そらもういっこ!あっ、いっぱい落としちゃった」
さらさちゃんは、嬉々として、えさに飛びつきます。
「アイ、アイ、アーイ」
「よーしよし、お腹減ってたんだね。そうだ、これはおみやげネ」
みーちゃんが、おみやげと言って、水の中に入れてくれたものは、きれいなビー玉でした。
さらさちゃんが口でつっつくと、それは、ゆらゆらとゆれるのでした。
「食べられないよね?これ」
「眺めるの。綺麗でしょう?」
「みーちゃんらしいや」
さらさちゃんは、お腹もいっぱいになり、満足して水槽の中を泳ぎまわりました。
2008-02-16 00:40
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コメント(2)
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みーちゃん、お帰りなさい。さらさちゃんと楽しい再開でしたね。
by (2008-02-16 15:51)
ただいまー!ア、いつもみーちゃんがお世話になってます。さらさより☆
by 今井愛魚 (2008-02-16 23:51)