ねこねこ、さらさ♪ [さらさちゃん♪水想録]
「ねこ、飼おうかな~」
みーちゃんは、パソコン画面に夢中で見入っています。
「だってね、ほら、見て!可愛いでしょう?」
みーちゃんが見せてくれたのは、パソコンの画面の中の三毛猫でした。
それを見たさらさちゃんは、水の中をターンして言いました。
「ねこちゃん?」
でめちゃんも見に来ました。
「わぁ、尾っぽを丸めて寝てるねぇ」
さらさちゃんも、自分の尾ヒレをねこのように巻いてみたくなりました。
でも、さすがに、ねこのようになることは難しいようです。
「アタシ」
「どうしたの?さらさちゃん?」
「丸くなってみたい」
みーちゃんは、そんなこと無理だとびっくりしましたが、すぐに思い直しました。
「できるかもよ。さらさちゃんなら。だって、スーパー金魚だもんね!」
さらさちゃんは、みーちゃんにそう言われて気をよくして、ひと泳ぎした後、でめちゃんに相談しました。
「ねえ、でめ。どうやったら、ねこちゃんみたいに丸くなって寝られるか教えてヨ」
でめちゃんは、眠たそうに言いました。
「またそんな、無理言って。からだが柔らかくないとあんなふうにはなれないよぅ」
「じゃあどうすればイイ?」
「体操でも・・すればいいよ。ふわぁ、眠い・・・」
でめちゃんは眠ってしまいました。
「体操ネ・・・」
さらさちゃんは、いつもよりほんのちょっと、尾ヒレを大きく振りました。
「ンン・・・」
さらに、大きく振って、顔も振ってみました。
バシッ!
「うわぁ」
「アッ、ごめん、でめ!」
さらさちゃんは、眠そうなでめちゃんに思い切り体当たりしてしまったのでした。
そしてまた、離れたところで、体操を始めました。
「イッチニ、イッチニ」
さらさちゃんのことですから、練習次第で、ねこちゃんみたいに丸くなって眠れるようになる日が来るかもしれませんね。
みーちゃんは言いました。
「うふふ。じゃあ、もし、ねこが家に来たら、みんなで仲良く、ねこちゃんとお昼寝しようね♪知ってる?ねこはね、よく寝る子だから、ねこって呼ばれてるんだって」
みーちゃんは今日も、金魚達とおしゃべりを楽しみ、お部屋の中でくつろいでいるのでした。
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