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ももシリーズ 62 [照山小6年3組 ももシリーズ♪]


62
松平くんとクラスの男の子たちは、ロボット公園に集まって、相談をしていました。メンバーは、松平くん、吉田勝也くん、田中涼くん、大関翼くんの4人でした。
「かっちゃん、いい?色紙買いに、一緒に行くの」
「全然いいよ」
「おれはどうすんの?」
「たなちょんは、女子に声かけてよ。ハマの見舞いにさ、色紙にみんなで一言書いたやつを持っていくからさ、女子にも書いてもらえるように言って」
「誰に先に頼んだらいいかね?」
「あ、いいや。やっぱ俺から、副級長に頼んどくわ」
「そう、わかった。ではでは、おれは、なにしたらいいかね?」
「じゃあね、たなちょん。ハマーがやってた当番あるじゃん。社会科の授業の時、地図帳取りに行くの、あれ、俺と交代で代わりにやってよ」
「ああ、ああ、あれか、わかった」
「たなちょん、場所知ってるか?社会化資料室にあんだよ。おもしれえんだぜ、あの部屋。隠れ家っぽくってなぁ。なっ、マツケン!」
かっちゃんこと、吉田勝也くんが、松平くんと肩を組みました。
「うん、おもしれぇよ。秘密道具みたいなのがいっぱいあるよね」
「レクリエーションでさ、校内かくれんぼ大会やった時、あそこに隠れてて、最後まで見つからなかったやつがいんだよ」
「あの時、鬼やったのさ、マツケンとあと、誰だったっけ?」
「女子の村崎あおい」
「そうだ!」
「優勝したのは?もう忘れちゃったな」
「・・・ぼく」
「うわっ、翼かよ?いきなりしゃべるから驚くじゃん!あ~~!でもわかるわ!」
「・・・その時もらった折り紙のメダル、うちに飾ってあるよ」
「てか、あれ作ったの俺だぜ!」
松平くんが手を叩いて大受けです。
「らしいわ~」
かっちゃんとたなちょんも、翼くんの頭をぐりぐりして、遊んでいます。
「・・・あと、赤城さんが準優勝」
そこで、みんながぴたっと松平くんを見ました。松平くんが、一呼吸おいて言いました。
「ちょっ、何でそこで、みんな俺を見る!?」
「あ~、マツケン鏡見てみろよ。赤面、赤面!」
「うっさい!」
「・・・ぼく、赤城さん、好きだけど」
「おいおいおい!俺そういう話、あんま好きじゃない!いいじゃんか、誰が誰を好きだって」
「これだから、マツケンはさ~。恋バナ絶対しようとしないしな~。ハマちゃんとつるんでる意味が、わからん」
「ハマちゃんといつも何話とるん?」
かっちゃんとたなちょんが、からかいます。
「今は、ハマーの見舞いの話してんの!」
「え~、おっほん。赤城さんとは、いつの間にくっつかれましたのん?」
「ぴゅーーっ、最高!」
松平くんは、ため息をつきました。話の方向性を変えようと思いましたが、無駄な抵抗でした。
「はぁ、疲れる。あのねぇ、おまえら、何でそんなことで盛りあがんの?」
「マツケン話しちゃえよ。俺ら、誰にも言わないし。なぁ?」
「みんなで、暴露大会やろう!」
「・・・ぼく、もう言っちゃった。・・・はは」
嫌がる松平くんを、3人が押さえ込みます。
10分後、小山の下のトンネルで、松平くんは、仕方なしに話し出しました。


2008-01-28 21:55  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

おはようございます。楽しさが伝わってきました。真奈さんの方も気になります。福賀もよろしく・・・♪
by (2008-01-29 10:08) 

今井愛魚

はい、了解しました(^_^)/
by 今井愛魚 (2008-01-29 18:52) 

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