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文明への旅1 グレートジンバブエ アフリカに眠る謎の巨石文明 [人生の旅人関口知宏さん★]


アフリカ大陸に14世紀頃栄えていた知られざる文明、「グレートジンバブエ」。
今回、関口知宏さんが旅したのは、アフリカジンバブエ共和国。
かつてイギリスの植民地で、ローデシアと呼ばれていた国ですが、1980年に独立し、「ジンバブエ」となりました。
巨石文明を築いた古代人が暮らしていた遺跡が、「グレートジンバブエ」です。
「ジンバブエ」とは、本来は「石の家」という意味。あちこちにある巨石「ジンバブエ」は、白人に占領される前からありました。
その「ジンバブエ」を国名にしたところに、この国の人々の古代の人々への敬意が表明されているのです。
「グレートジンバブエ」は丘の遺跡。硬く巨大な花崗岩の岩山を、それをそのままに、あるいはその上に石を積み上げてつくった遺跡です。
関口さんが訪れたのは、アフリカの雨季。空と緑のまぶしい季節でした。
関口さんは、車の中から景色をながめます。

「ここは、空がきれいだよね、東京では信じられないくらい」

グレートジンバブエ遺跡は、14世紀に栄えた王国の址。
王国へ続く道を歩くと、牛の骨や土器が埋まったままになっていました。
日本では、土器のかけらが見つかるたびに、番号をつけて保存する決まりがあるし、こんな道を歩くのは初めてと、
縄文遺跡の発掘作業の経験のある関口さんは、びっくり。
1万8000人が暮らしていたといわれる王国都市は、人と牛がたくさん住んでいたというのに、今では、巨石と草だけになってしまったのです。

「人が住んでいても何百年後かには、こうなっちゃうんだ。俺の住んでいるところも、何百年後かには、こうなっちゃうんだ・・・」

関口さんの思考は、遥か時空を飛び越えます。
「グレートジンバブエ」には、石と石の間にできた洞窟があります。古代人は、そこでの声の反響を、音響がわりに使っていました。
関口さん、洞窟へ入って一声。

「聞けこらぁぁぁ~」ぁぁぁ~

声は、反響してふもとの町まで伝わるのですって。古代人は何か町へ連絡があると、ここへ来て叫んだそうです。
洞窟を、うまく使った古代人の知恵ですね。

関口さんは、案内人の方とともに、遺跡を歩いてまわります。
シュナ族の村に立ち寄りました。
そこには、笑顔と歌と踊りがあふれていました。
石うすをひく時に必ず歌う歌の内容が、「食べたければ~働け~♪」という内容だと知って、
関口さんも、嬉しそうにちょっとだけお手伝いします。
歌も石臼ひきも、うまくできました。

「グレートジンバブエ」が丘の遺跡でかつ、王の遺跡ならば、
街をはさんで向かい側には、「グレートエンクロージャー」と呼ばれる王妃の遺跡もありました。
石で積まれた外壁に丸く取り囲まれた遺跡です。
幅の狭い道をいくつも通って、中へ入ると広場がありました。
石で組まれた塔もありました。
その塔は、町のシンボルとしてつくってありました。
子供たちを学ばせる場所もありました。

石を組んで塔や壁を作るのは、すべて人の手で行われていました。
それは、なかなか大変なこと。
ためしに、大きな石を割る作業を見せてもらいました。
石のうえで木を燃やします。それは、風の強い日に、どんどん急激に火を燃やします。
石が割れやすくなる状態を作り出します。火が消えたらすぐ、熱せられた石を叩き割ります。
このように手をかけても、石の切断面を見て、混ざり物があるものは、石組みには使えないというのですから、その労力たるや大変ですし、重労働かつ繊細な作業でもあるわけです。
そのような技術を持った古代人がつくった巨石文明、それが、グレートジンバブエなのです。
最後に質問です。

関口知宏さんにとってのグレートジンバブエとは?(ファン待望の質問です)

「未来です」
おお~っ!
関口さんには、「科学の発達した都市文明から予想されるものは、いらない」と思えてしまうのだそうです。
グレートジンバブエは、文字をもたない文明でした。
自然に囲まれ、なにはなくとも共に生きていた巨石文明の暮らしに、現代の文明が真似すべきものがあるのかもしれないですね。
もし都市が機能しなくなり、文明が滅びた跡にも、やはり人間が生きていかなくてはいけないとしたら・・・。関口さんのような感性の人が、人々の精神の礎になりそうな気がします。

古代文明に、未来を感じられた関口さん。
無限のゼロ地点のかなたへ向けて、今日も旅を続けているのかもしれません。
意識が、遥かかなたの時空を越えて、行方不明になってしまわないように、しっかり命綱を握っていてほしいと思います。
そうならないでいられるのが、関口さんの本当に凄いところと思います。


2008-01-22 00:46  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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