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短篇小説 W 別天地へ行け
ももシリーズ 60 [照山小6年3組 ももシリーズ♪]
60
5限、6限の授業の間中、ゆうこちゃんは、授業に集中できませんでした。
(私、動揺しているわ。やきもちを焼いてる。ももちゃんに?マツケンに?2人に?わからないわ。なにかしら、この気持ち)
今日の放課後はピアノのお稽古があります。あんまりゆっくりと話している時間はありません。ゆうこちゃんは、ふーとため息をつきました。
(私は、今までたくさん習い事をしてきたわ。月曜はピアノ、火曜は英語、水曜は習字、木曜は合気道、金曜は学習塾。ママは、続けられないものがあればやめてもいいっていってくれてる。でも私は、続けられる限り、どれもがんばりたいって思ってる。そのために、友達と遊べないことが、多かったわ。習い事に行けば、お友達もいるけれど、どこかライバル意識のある友達だもの。私にとっては、ももちゃんだけが、本当に気をゆるせる大親友なの。なのに、ももちゃんは、マツケンなんかといつの間にか、仲良くしちゃって)
ゆうこちゃんは、再びため息をつきました。
そして、授業に集中するために、おでこをたたいて気合を入れました。
2008-01-14 02:08
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