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短篇小説 W 別天地へ行け
お話の練習 54 [照山小6年3組 ももシリーズ♪]
54
ももは家に着きました。
自転車をガレージへ入れ、玄関のドアをそっと開けると、中から洗濯機を回す音が聞こえました。
廊下には誰もいませんでした。
そっと中から鍵をかけ、抜き足差し足で廊下を歩き、階段を四つんばいでのぼります。
順調順調。そう思ったとき、上から誰かが降りてきました。
おにいちゃんです。
おにいちゃんは、階段で伏せの姿勢をしているももをみてこんなことを言いました。
「ん?なんだ?朝から」
「おはよ、おにいちゃん」
「・・・避難訓練か?」
「ううん。あっ、こんなところにほこりがある」
「なに、俺がほこりを撒き散らしてるのか」
「おにいちゃんのごみぃ」
ももは、本当に掃除をしているかのように、ほこりを取って見せました。すると、
「ひえ~逃げろ~」
おにいちゃんは、ドタドタと階段を降りていきました。
こんな時、あまり深く追求をしないようにしてくれるのが、おにいちゃんなのです。
でも、持ち前の勘で、なにかしらは思っただろうなと、ももは思いました。
2007-12-23 01:26
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